畳のコースターとランチョンマット

「畳は敷物。いや、もっと自由かもしれない」

 

柳川城のお堀3

2016年、福岡県柳川市を訪れたある日。

柳川城のお堀を船で周遊した後、地場産品のセレクトショップへ立ち寄ることに。

お店へ入るや否や、鮮やかな赤と黒、見たこともない畳表が目に飛び込んできた。

これが『掛川織』との初めての出会い。

その鮮やかさ、その華やかさ。

畳は敷物であるべきなのか、いや、畳はもっと自由かもしれない。

そんなヒントをもらえた気がした私は、帰路につくとすぐさま、生産者である株式会社島松様へ連絡を取ったのでした。


 

「これならきっと、食卓をはなやかにできる」

 

黒書院

敷物、足元に納まっているものという、これまでの畳の当たり前。

いや、畳はもっと自由でいい。コースターやランチョンマットなんてどうだろうか。

これならきっと、食卓をはなやかにできる。今までにない畳の使い方だ。

そう直感した。

 

しかし、島松社長が体調を崩されたことに伴い、事業をたたむことを決意されることに。

 

そんな中、島松様よりご紹介いただき、その織り、その想いを引き継いでいただいたのが、株式会社松正様でした。


 

「い草でどれだけ色んなことができるか」

 

2023年、福岡県は柳川市。株式会社松正 松永正晴氏を訪問。

株式会社松正の倉庫 織機のい草


大きな扉を開くと、ずらりと列をなす織機、赤や青、緑、橙…と色鮮やかに並ぶ い草 が目に飛び込んでくる。

柄も色も華やか、大きさや形も様々な花ござという世界。

「い草でどれだけ色んなことができるかが重要なんです」と話す松永さん。

彼が扱う“い”。それは、自由で色とりどりな“い草”。そして、新しい価値を求め続ける“意欲”。

そんな尊き“い”を、『茜』『熾』『雨』『雪』に込め、世界中にお届けしたい。

 

【畳屋辰蔵にできること】

 

畳のコースター・畳のランチョンマットの左右には、掛川織特有の縦糸があしらわれています。

この縦糸を繋ぎとめる始末に、畳屋に受け継がれてきた技術を生かし、一つ一つ手作業で仕上げています。

尊い素材に手を加え、皆様のもとへお届けする、畳屋という役割。

どう手を加えればより魅力的になるのか、思考を重ねました。

※縦糸に掛川織特有の色が、淡く馴染んでいることがあります。

 

【焼き印に込めて】

 

 

畳屋辰蔵に魂を残し続けてきた初代 杉本辰蔵。

こころを共にしてくれる素材のつくり手たち
そして、手に取ってくださるお客様。

そんな尊き巡り合わせの末、畳屋辰蔵が今ここに在ります。

その敬意の証として。

 

【掛川織についてもっと知る】詳細は松正さんのページにて

 

松正さんの花ござで作った

畳のコースター 畳のランチョンマット